S様邸(茨城県古河市) 屋根重ね葺き(カバー工法)・破風板板金巻き工事
施工前
屋根の頂点部分を覆っている屋根板金を固定している釘が、経年劣化で抜け落ちそうなほど緩んできてしまっており、板金自体も浮き上がってきてしまっていました。
その状態では、屋根板金の内部にある貫板が腐食してしまい、さらに事態が悪化し、最悪の場合、雨漏りに発展したり、板金が強風で飛ばされてしまうなどといったリスクが考えられました。
屋根全面を覆うスレートも、だいぶ劣化が進んでおり、防水塗膜が切れてチョーキング現象が発生しているほどでした。
こちらも浸水による雨漏りへの進行が考えられました。
屋根側面に取り付けられた破風板も、旧塗膜が剥がれてしまっており、腐食して脱落してしまったり、雨漏りが発生するといったリスクが考えられる状態でした。
工事内容のご提案
屋根に纏わる複数のリスクを解消するための工事のプランをご提案しました。
工事の内容としては、
- 屋根重ね葺き(カバー工法)
- 破風板板金巻き
となります。
今回の工事に使用した部材は、『ヴィクセン』になります。ヴィクセンは、耐久性・対候性に優れるガルバニウム鋼板の表面に、天然ストーンチップを焼き付けたものとなり、高い耐用年数を誇るのみならず、ヨーロッパの住宅を思わせるデザイン性と、断熱性・雨音軽減効果などのメリットがあります。
施工後
1.屋根重ね葺き(カバー工法)
まず、既存の屋根板金と貫板を取外し、2次防水のルーフィングを張り、
その上から、役物を取り付け、ヴィクセン本体を取り付けていきます。
そして、棟・ケラバの包み板金を取り付け、仕上げて完成となります。
屋根重ね葺きを行ったことで、雨漏り・飛散のリスクを解消することができ、今まで以上に耐久性の高く、その他付加価値も兼ね備えた屋根に生まれ変わりました。
2.破風板板金巻き
既存の破風板を利用し、その上から形に合わせた板金を張り付けました。
破風板に板金を巻き付けたことで、耐久性・防水性が大幅に向上し、今までにあった脱落・雨漏りのリスクを解消することができました。